しっかりと寝ているはずなのに、日中に強い眠気がきて困っていませんか。もしかすると背後に何かしらの病気が潜んでいるかもしれませんね。このページでは、昼間に眠気を引き起こす原因を解説しています。さらに試してみたいおすすめの対策も紹介しています。昼間の眠気にお困りの方は参考にしてください。
日中の眠気はどのような原因で引き起こされるのでしょうか。
お腹いっぱいになるまで昼食を食べて、ゆっくりとしていると眠気がやってくることがありますよね。このような眠気は生理的なものなので問題はありません。
日中に仕事に取り組めないほど強い眠気がくる方は、十分な睡眠時間をとれていない恐れがあります。日本人は睡眠時間が不足している傾向があるといわれるので注意しましょう。
睡眠不足が続くと睡眠不足症候群になることがあります。睡眠不足症候群とは、活動時間中に強い眠気、だるさなどを引き起こす睡眠障害です。しっかり寝ると眠気などが軽くなる方は睡眠不足症候群かもしれません。
以上のほかでは、何かしらの病気が背後に潜む可能性もあります。気になる点がある方は病院を受診しましょう。
日中に眠気を引き起こす病気として以下のものなどが挙げられます。
寝ているときに無呼吸の時間(10秒以上)といびき(低呼吸)の時間を繰り返す病気です。睡眠の質が著しく低下するため、昼間に眠気を引き起こします。
強烈な眠気に突然襲われて眠ってしまう(睡眠発作)病気です。笑う、泣くなど感情が大きく揺さぶられた後に脱力する情動脱力発作なども症状として挙げられます。
寝不足ではないのに日中に強い眠気が引き起こされ、日常生活に支障が生じる病気です。ナルコレプシーに比べると情動脱力発作などの症状は起こりにくいとされています。
足の内側で虫が這っているようなむずむず感が現れる病気です。夕方から夜間に症状が現れるため、睡眠障害の原因になります。
寝ているときに四肢の異常な運動が繰り返し起こり、目覚めてしまう病気です。異常な運動は主に下肢で起こります。
甲状腺機能低下が睡眠時無呼吸症候群を引き起こすことがあります。甲状腺ホルモンが減少することで、喉が狭く、舌が大きくなるからです。またパーキソン病も日中の強い眠気を引き起こします。治療薬の影響も考えられます。
睡眠障害とは、夜間に眠れず日中の活動に支障が生じている状態です。入眠困難、中途覚醒、早朝覚醒、熟眠障害などを引き起こす不眠、日中に強い眠気が生じる過眠のほか、概日リズム睡眠障害などが挙げられます。
うつ病をはじめとした心の病気(気分障害)でも、不眠や過度の眠気などが症状として現れることがあります。不眠は心の病気の症状にも影響を与えます。
病気ではなくても、睡眠不足が続くと睡眠不足症候群と呼ばれる状態に陥ることがあります。睡眠不足症候群は過眠症を引き起こします。どのような症状が現れるのでしょうか。
過眠症の主な症状は以下の通りです。
・しっかり寝ているのに眠気がとれない
・眠気で日中の活動が思うようにできない
睡眠不足症候群で過眠症が引き起こされている場合は、十分な睡眠をとることが解決策になります。背後に病気が潜む場合は、病気に合わせた治療が必要です。
睡眠不足症候群が疑われる方は、良質な睡眠をとることを心がけるとよいかもしれません。おすすめの対策を紹介します。
睡眠不足症候群の原因は睡眠不足です。いわゆる寝だめで解決したくなりますが、寝だめは睡眠リズムを乱す恐れがあるのでおすすめできません。休日前はいつもより1時間程度早く寝て、休日はいつもより1~2時間程度長く寝るように心がけるとよいでしょう。
起床時間を揃えて朝日を浴びることも有効な対策になります。体内時計が整うので、眠りにつきやすくなるはずです。
夕食前の運動もおすすめです。私たちの身体は上昇した体温が下がるときに眠気を感じます。よって夕食前に体温を上昇させておくことで眠りにつきやすくなります。
日中の異常な眠気はさまざまな原因で引き起こされます。多くの場合は単なる睡眠不足と考えられますが、睡眠不足が続いて睡眠不足症候群に陥っていることや背後に病気が潜むことなども考えられます。日常生活に支障が生じている方は、快眠・安眠グッズを試してみる、それでもだめならば病院を受診するなどを検討しましょう。思わぬトラブルに発展することがあるので、十分な注意が必要です。

