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おくむらクリニック

2026年6月取材

医師自身が使いたいと思えたB-SES
「健康寿命を支える」整形外科と形成外科の視点で

奥村正彦先生〈整形外科〉

奥村正彦先生

―自己紹介

 私はもともとスポーツをやっていましたので、練習や競技中に怪我をした子どもたちには、できるだけ早く怪我を治し、元気にスポーツへ復帰してもらいたいという思いがあります。

 一方で、高齢の患者さんを診る機会も多くあります。平均寿命と健康寿命という言葉がありますが、できるだけ健康寿命を長く保ち、日常生活や趣味を楽しみながら過ごしていただけるよう、お手伝いしたいと考えています。

―B-SESを導入したきっかけと使用対象

 数年前の超音波学会だったと思いますが、そこでの講演でEMSの紹介があり、「こういうものがあるんだ、面白いな」と思ったのがきっかけでした。その後、DMでパンフレットが送られてきて、学会で聞いたものだということを思い出し、こちらから連絡を取ったという流れです。

 当院では他の機器も導入していますが、新しい機器については、まず私自身で使用感を確認するようにしています。B-SESを実際に体験したところ、これなら高齢の方にも導入できる、強い出力をかけなくても筋力強化が期待できると感じたため、現在は膝が悪い方や腰痛のある方を中心にB-SESを活用しています。私自身が初めてB-SESを体験した際は、筋肉にグーッと力が入る感覚があり、第一印象はアイソメトリックトレーニングのようなものだなと思いました。出力を上げていくと、かなり筋肉に負荷がかかる感覚もあり、設定次第ではかなりの筋力アップにもつながるのではないかと感じました。

 現在、B-SESをメインで実施しているのは、変形性膝関節症の患者さんで、大腿部の筋力アップを目的に活用しています。また、腰痛の患者さんからは、症状が軽減したとの声もいただいていますので、こうした患者さんへの実施が中心になっています。まだ当院では対象となっていませんが、股関節など下肢の手術を受けられた患者さんにも、有用なのではないかと思っています。

おくむらクリニック様内観_01

―B-SESの活用方法と今後の展望

 B-SESの活用法や今後の展望としては、当院だけでなく、障がい者施設でも活用できるのではないかと考えています。近隣には、子どもから大人、高齢の方まで幅広い方が利用されている障がい者施設があり、そちらには自力で十分な運動を行うことが難しい方が多くいらっしゃいます。そうした施設でもB-SESは有用なのではないかと考えており、実際にその施設の先生にB-SESを紹介したことがあります。現時点では導入には至っていませんが、施設に在籍されている理学療法士さんや作業療法士さんが、常に利用者さんに付き添って運動を行うことは難しい場面もあると思いますので、看護師さんが必要に応じてサポートしながらB-SESを活用できるような形であればよいのではないかと考えています。

 障がいのある方にとって、特に寝たきりに近い状態の方や、自分で力を入れて運動することが難しい方にとって、B-SESはとても有用だと思います。B-SESであれば、自分で力を入れることが難しい方でも筋肉に刺激を与えることができますので、そうした方々には適しているのではないかと思っています。また、腰痛のある方については、腹部に装着することで腹横筋にも十分な刺激を与えられると思いますので、そうした方にも今後さらに活用していければと思っています。

筋力アップから痛み緩和まで幅広く活躍するB-SES

奥村千香先生〈形成外科/メディカルクリニック〉

奥村千香先生

―経歴と注力しているテーマ

 私は形成外科医です。最初のうちは形成外科を中心に診療していましたが、その後、美容外科や美容皮膚科の診療も希望される患者さんが増えてきました。私自身は、形成外科の専門知識を持つ医師が美容診療を行うことが最も望ましいと思っておりますので、現在は形成外科・美容外科・美容皮膚科の3つを柱として診療を行っています。

―形成外科医から見たB-SESの有用性

 私が実際にB-SESをデモで体験した際、骨盤底筋群の収縮を特に強く感じました。骨盤底筋群は、女性の尿漏れなどにも関係する筋肉です。最近の美容医療の分野では、座ったまま骨盤底筋群を鍛えられるという機器も出ていますが、それらは非常に高額で、結果として患者さんのご負担も大きくなってしまいます。

 私は以前から、そのような状況が本当に良いのだろうかと思っていました。そのような思いの中でB-SESを体験し、私自身が感じた感覚を患者さんにも体験していただけるのではないかと思いました。もちろん、B-SESが骨盤底筋群に効くと断言できるものではありませんが、自分で使用した感覚としては、活用できる可能性は十分あるのではないかという印象を持ちました。

 女性は、子育てやご家族の介護などで忙しい方が多く、ご自身のために運動する時間を確保することが難しい方もいらっしゃると思います。そうした中で、ジムに通われたり、高額な機器を利用したりすることは、現実的ではない場合も少なくありません。

 私は、できるだけ健康な状態を維持し、例えば60歳であれば60歳よりも若々しく過ごしていただきたいと思っています。そうしたQOLを保つための選択肢として、当院の形成外科では、B-SESを自由診療で活用しています。私自身、女性の健康寿命を延ばしたいという思いがありますし、当科の診療方針という点から見ても、B-SESは非常に有用な機器だと思っています。

 B-SESの有用性としてもう一つ挙げられるのは、使用時に汗をかきにくいという点です。特に女性の場合は、施術後にそのまま職場やご自宅へ戻られる方も多く、汗をかいてしまうことを好まれない方もいらっしゃいます。その点、汗をかかずに筋肉へ刺激を与えられるということは、意外と大きなメリットになるのではないかと思っています。

おくむらクリニック様内観_02

―B-SESの使用対象と料金について

 B-SESの対象となる年齢層としては、出産後の20代後半から30代の方にも適用できると思っています。ただ、その年代の方は、尿漏れなどの症状があっても、私のところへ相談に来られるというより、婦人科を受診されることが多いのではないかと思います。そのため、実際に私がB-SESの活用を考えているのは、40代後半から60代くらいの方です。ちょうど更年期と重なる年代で、先にお話ししたように、婦人科を受診する機会も少なくなり、ご自身のための運動時間を確保することが難しい方も多い世代です。例えば、尿漏れパッドのCMに出演されている方も50代、60代の方が多いですよね。一方で、その年代を過ぎると筋力そのものが低下している方も増えてきます。だからこそ、「今だったら間に合う」「今やった方がいい」と私が思うのは、やはり40代後半から60代くらいの方です。

 B-SESの使用料金については、医療の消炎鎮痛等処置の点数を基に考えています。基本は、2カ所または3カ所への施術を10分単位で行うもので、2カ所は10分1,320円、3カ所は10分1,650円です。施術時間を20分、30分と延長する場合は、それぞれ時間に応じた料金となっています。患者さんのお財布にもあまり負担がかからず、継続して利用していただきやすい料金となるよう意識しました。例えば月4回利用した場合でも約6,000円程度で、一般的なスポーツジムに通うよりも負担を抑えられるようにしています。

幅広くQOLを守ってくれるB-SES

医師やスタッフ自身が使いたいと思うからこそ患者さんにも勧められる

―B-SESを実際に使用してみての感想と意見

 B-SESを導入したのは、私自身が運動したいと思ったときに使ってみたいと思えたからです。また、患者さんが個別に利用できるという点も大きな魅力だと感じました。今の時代だからこそ、こうした利用のしやすさも大切な要素だと思います。

 当院では、B-SESは最初に整形外科へ導入したのですが、その理由も、やはり医師や看護師が、自分たちでも使いたいと思える機器であれば、患者さんに勧めてくれると考えたからです。これは美容診療でも全く同じで、その機器を自分たちがどれだけ使ってみたいと思えるかという肌感覚が、患者さんへ勧めるきっかけになります。

 当院の形成外科・美容皮膚科は、自由診療ということもあり、B-SESの導入当初はスタッフの間でも、本当に利用していただけるだろうかという声がありました。しかし、実際には継続して利用してくださる患者さんも多く、そうした意味でも導入して本当に良かったと感じています。

 B-SESを患者さんにお勧めする際は、電気刺激などの細かな説明をするよりも、寝たままで汗もかかずに筋肉を鍛えられるといった、B-SESを使用するイメージを持っていただきやすいように、まずは患者さんご自身に体験していただくようにお話ししています。B-SESを使用した翌日は筋肉痛になるかもしれませんとお伝えすると、「えー!」と驚かれることがあります。その反応を見ると、患者さんが興味を持ってくださったと感じますので、その「えー!」という反応が、B-SESの良さをお伝えするきっかけになっていると思っています。実際に施術を希望される患者さんでは、特に女性の方から、お腹周りが気になるので腹部に装着したい、腹筋を鍛えたいといった具体的なご希望をいただくこともあります。施術の際はショートパンツのような服装をご準備いただくようお伝えしていますが、そうお伝えすると、「それでは次回から…、でも、今日でもできますか?」と、その場で体験をご希望になる方も多くいらっしゃいます。

―B-SESの活用について、女性の健康に関わる診療科での可能性

 B-SESは、女性外来で受け入れられやすいのではないかと思っています。最近はフェムテック(Femtech)という言葉も広く知られるようになり、女性特有のお悩みに対する心理的なハードルは以前より下がってきていると感じています。もちろん、そのようなお悩みは相談しにくい面もありますが、一度体験してみたい、手頃な料金であれば受けてみたいと考える方もいらっしゃるのではないでしょうか。その意味でも、婦人科や乳腺外科など、女性の健康に関わる診療科でも活用の可能性は十分あると思っています。

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