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何が原因で起こる?ナルコレプシーとは?原因や症状、早期発見のポイント

日中に突然やってくる強烈な眠気に悩まされていませんか。気になる点がある方は、ナルコレプシーに注意が必要かもしれません。ナルコレプシーとはどのような病気なのでしょうか。このページでは、ナルコレプシーの概要や症状、さらには早期発見のポイントを解説しています。強い眠気にお悩みの方は参考にしてください。

ナルコレプシーとは?~原因・症状など~

最初にナルコレプシーの概要を解説します。

ナルコレプシーとは

ナルコレプシーは、日中に襲う耐え難い眠気、あるいは居眠り発作(突然、眠ってしまう)を主な症状とする病気です。昼食後の休憩などでは誰でも眠くなりますが、ナルコレプシーの眠気はこのようなものではありません。大切な話をしている最中、自転車をこいでいる最中など、通常では考えられないタイミングに耐えがたい眠気に襲われるのです。

ナルコレプシーのその他の症状

ナルコレプシーの症状は耐え難い眠気や居眠り発作だけではありません。目覚めから眠りへ移るとき、眠りから目覚めへ移るときに、現実と区別できないほど鮮明な夢を見ることも多いとされています。さらにいわゆる金縛り(睡眠麻痺)も起こりやすい症状として挙げられます。

一見すると睡眠とは関係のない症状も引き起こされることがあります。具体的には笑ったときや怒ったときなど、感情が動いたときに全身の力が抜ける情動脱力発作も起こることもあります。例えば冗談をいって笑ったときに全身の力が抜けて倒れるといったことも起こるのです。

ナルコレプシーの原因

ナルコレプシーの原因は、何かしらの理由で脳内のオレキシンが不足することと考えられています。オレキシンは覚醒と睡眠をコントロールする神経伝達物質です。脳内の受容体がオレキシンと結びつくと覚醒へ、脳内の受容体と結びつくオレキシンが減ると睡眠へ導かれます。ナルコレプシーでは、何かしらの原因でオレキシンが分泌されない、あるいは減ることで、日中に強烈な眠気などの症状が現れると考えられています。

ナルコレプシーを早期発見するポイント

ナルコレプシーを早期発見するにはどのような点に注意すればよいのでしょうか。

日中の強烈な眠気と情動脱力発作

日中の強烈な眠気と情動脱力発作が現れている場合は、ナルコレプシーが疑われます。ただしこれらの症状は常にセットで現れるわけではありません。情動脱力発作が現れていなくてもナルコレプシーの可能性はあります。

いつも通りの生活なのに強烈な眠気

これまでと同じように生活しているのに、ある日を境に強烈な眠気にくり返し襲われるようになった場合はナルコレプシーに注意が必要です。ポイントは睡眠不足ではないのに強烈な眠気に襲われることです。慢性的な寝不足の方は、十分な睡眠時間を確保して症状が軽減するか確かめるとよいかもしれません。

睡眠外来などを受診

ナルコレプシーを早期発見するカギとなるのが、睡眠外来などを受診することです。それらしき症状が現れていても、検査を受けなければナルコレプシーかどうかはわかりません。もちろん自覚している症状から自分で診断することもできません。ナルコレプシーを疑っている方は、できるだけ早く睡眠外来などを受診しましょう。

ナルコレプシーの治療法とは

続いてナルコレプシーの治療法について解説します。

根治的な治療は存在しない

残念ながら現時点で根治的な治療は存在しません。睡眠外来などでは、症状を和らげる対症的な治療が行われています。症状が軽減した場合も、治療をやめると元の状態に戻るので注意しましょう。

眠気に対する治療

過剰な眠気に対しては中枢神経刺激薬を用いた治療が行われています。併せて生活習慣の見直しや昼寝の活用などにも取り組みます。

情動脱力発作などに対する治療

情動脱力発作や睡眠麻痺などに対しては、抗うつ薬が用いられることがあります。医師の説明をよく聞いて、お薬の特徴を把握しておくことが重要です。

眠れないときの治療

ナルコレプシーでは、夜間に眠れないことや眠れても途中で目が覚めることなどがあります。このようなケースでは、睡眠導入剤を併用します。

ナルコレプシーのような症状が現れている方は病院を受診

ナルコレプシーは、日中の強烈な眠気や居眠り発作を主な症状とする病気です。以上のほかにも眠りにつくときや目覚めるときに鮮明な夢を見ること、感情が動いたときに脱力することもあります。他人からは理解しづらい病気なので、怠け者のレッテルを貼られることが少なくありません。気になる症状が現れている方は、睡眠外来などを受診して検査を受けるとよいでしょう。症状の原因がわかれば、適切な対策を立てられます。

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