

私は、透析室を担当しています。透析室の患者さんも年々高齢化していますので、なるべく長く自分の足で歩きながら外来通院できるように、リハビリテーション科の阿部科長とも相談しながら透析リハビリテーションを進めています。阿部科長とのミーティングの中でG-TESの話題になり、G-TESは寝たままの状態で使用できるということで、これはすごく良いと思いました。
私自身、新しいことに取り組んでいくのが好きで、この透析リハビリテーションの他にも感染対策をしています。また、昨年より『身体拘束最小化委員会』というものを立ち上げて、そちらにも参加していまして、いろいろなことに前向きにやっていこうと思っています。
良いと思うものは何でも取り入れたいと思い、もし失敗したとしても、それでは次どうしようとか、もっと良いものあるのではと、そういった考えで日々取り組んでいます。それには当院の委員長や理事長も賛同してくれていますので、新しいもの、良いものを前向きに取り組むことにやりがいを感じています。
「患者さんの家族に寄り添う」ということをいちばん大切にしています。患者さんだけではなく、患者さんのご家族までを見てリハや治療に専念したいと思っています。治療やリハはどうしても患者さんだけを見てしまいがちですが、そこには家族の存在がとても重要で、治療、退院後などのその先をどうするべきか、先ほども申し上げたように、患者さんご自身が歩いて通院できるというのがいちばん大事なので、患者さんのADLを損なわないようにしていくためには、患者さんのご家族との関わり方も重要になります。「治療の後は、もう知らないよ」ではなく、治療の後、これからのことを見据えての治療を考える上で、患者さんのご家族に寄り添う事はとても大切だと思っています。
当院は、開設123年という長い歴史があり、地域との医療連携を目指しているといった病院の基本方針も含めて、患者さんがご自身の足でいつまでも通って来られるようにリハビリなどをしっかり行って、本当に全体を見ていくこと、患者さんだけではなく、患者さんのご家族も見ていこうというのを頭の中に入れて仕事をしています。

当院の患者さんは60歳以上の高齢者が中心で、地域の他の透析を導入されている病院で診られなくなった患者さんや、独歩では通えない方も引き受けています。当院は、リハビリ施設もあり、地域の基幹病院として多くの患者さんを受け入れる体制が出来ています。
透析はずっと続けなければならないものです。当院は、「患者さんを生涯面倒見ていきます」という、元理事長の考えをずっと受け継いでいますので、地域の方々の安心材料としての存在価値があると思っています。
そして、当院の透析患者さんはやはり高齢の方が多く、患者さん自身の筋力低下が見られますので、その改善の方法のひとつとして、また、透析にかかる4時間を寝ているだけでは勿体ないという考えがあったので、その時間を利用して少しでも筋力が落ちないようにとか、筋力アップが出来ないかと考えたときに、これはG-TESを入れた方がいいなと思い、導入いたしました。念願が叶って、当初1台の予定だったものを2台導入し、実際の使用ではなかなか良い効果が出ていると思います。
現在は毎週、火曜日と木曜日に約10名の外来患者に使用しています。筋力低下で歩行がちょっと厳しくなったという高齢者の方に対しては、これ以上筋力を落とさないように、若い患者さんには、筋力をアップするために使用しています。今後は病院スタッフの人数などを検討し、入院患者さんにも使用していきたいと思っています。
G-TESは、電気刺激での筋力へのアプローチを短時間で出来ることがすごく良いなと思います。自分でもG-TESを試用してみたところ、翌日に筋肉痛になりました。やはり、それだけ筋肉、筋力をちゃんと使えて、短時間でこれほど効果が出るというのは、すごいと思っています。患者さんへの使用については、リハ科の課長が担当してくれていますので、患者さんが筋肉痛になるようなことはありませんが、患者さんにもかなり良い効果がありました。
実際に、透析患者さんの中でも血圧の低下が抑えられたり、度々『こむら返り』を訴えていた患者さんが少なくなってきていると実感しています。G-TESを使用する以前は、よく「足つった」と訴える患者さんが居られたのですが、そういった患者さんにG-TESを使用することで、薬を投与する回数がほぼ無くなってきていると思っていますので、それは、G-TESの効果がすごく出ていると思っています。
外来患者さんへのG-TESの使用で、患者さんの筋力アップや血圧低下を抑えられる効果がありましたので、できれば、それを入院患者さんにも適用したいとすごく思っています。入院患者さんはどうしても、ずっとベッドの上にいることになるので、現在はベッドの上でリハビリなどを行っていますが、入院患者さんの中には結構寝たきりの方も多いので、そういった患者さんに対しても、G-TESの使用は良い刺激になると思っています。


私は、当院に入職して18年になり、これまでずっとリハビリ科に勤務しております。当院はケアミックス病院で、一般病棟と療養病棟を備えており、加えて、人工透析センターや精神科もあり、患者さんは外来から入院、入院は急性期から回復期と、本当にいろいろな症状の方々がいらっしゃるのが大きな特徴です。
私は、それぞれの病気、症状に合わせたリハビリの方法、どのような介入が患者さんにとってふさわしいのかということを常に考えながら業務に当たっています。そういったことを今までは、私個人の業務の中で考えながら勤務していたのですが、2年前にリハビリテーション科の責任者を拝命いたしまして、そこからは、当科の50名ほどスタッフが皆、同じ意思を持って病院の理念である「公平、公正、平等」に沿って、患者さんに分け隔てなくリハビリが届けられるか、病気・症状に合わせたリハビリが届けられるようにするにはどうしたら良いかということを考えながら勤務しています。
私がいちばんに大切にしているのは、患者さんそれぞれの状況に合わせた介入をするということです。当院にはいろいろな病気の方、いろいろな疾患の方がいらっしゃり、お一人おひとり状況が違いますので、特に障害の受容や行動変容の過程で患者さんが今どの段階にいらっしゃるのかということを考えています。当院のリハビリは、患者さんと理学療法士が1対1で行いますので、患者さんとお話をしながら、今はどういうところまでやっていけるのかということを常に考えながら、患者さんに対して過度な要求といいますか、患者さんに相応しくない介入により、リハビリをやりたくないとなってしまっては元も子もないので、そういったところは常に気をつけながらやっています。
当院のリハビリ科の特徴としましては、例えば、病院でスタッフがある程度の人数になると、疾患別のチームを組んでジョブローテーションしていくといった形をとるところも多いのですが、当院は敢えてそういうことはせず、一人のスタッフが一人の患者さんに付く形で、外来から入院まで診るという、入院では一般、回復期、療養も診ていくといった体制をとっています。それぞれの時期などにより担当するスタッフが変わってしまうことは、患者さんにとっても我々にとっても勿体ないという思いがあり、やはり患者さんが安心してリハビリをしていただくことが大切で、リハビリを受けていただくときに、患者さんから見てスタッフの名前と顔がいつも一致した状態でどの時期でも一貫してできたほうが安心だろうということ、我々も患者さんの症状に合わせて、しっかり経過を追っていけるというメリットがあるので、そこを重要視しています。
透析室でのG-TESの使用は、基本的に、まずストレッチと関節可動域訓練を行い、続けて臥床した状態でもできる筋トレをして、最後にG-TESを使用しています。
G-TESの使用で特に印象に残っているのは、60代、女性の透析患者さんに対しての使用で、その方は、もともと運動習慣があってゴルフを趣味でされている方で、ご自身はゴルフをされる以外はトレーニングなどはやったことがないということでした。透析の患者さんは、どうしても筋肉のつりが起こりやすいということもあり、そのあたりの改善をしたい、ゴルフをもっと楽しみたい、不快な思いにならないような体を作りたいという要望があったので、今年の1月から運動療法とG-TESの使用をしているのですが、G-TESの使用は、初めは代謝モードで行っても電気刺激が強すぎるといった印象を持たれて、G-TESの刺激がピリピリと感じられて大腿部のあたりが痛くなってしまうと言われていたのですが、G-TESを継続使用していくにつれて強度も上げていくことができ、現在は筋トレモードを使用しています。患者さんからは、筋肉がつりにくくなった、足がすごくしっかりしてきた気がするとおっしゃっていただいていて、この治療はたいへん印象的に残っています。

G-TESを実際使用してみて、すごく満足度が高く、患者さんからも好意的に受け入れられています。患者さんの中には、どうしても電気刺激に抵抗を感じられている方がいらっしゃるので、そういった方については私たちが個別に介入します。電気刺激に抵抗のない、G-TESを好んで使われたいという患者さんには、個別の介入はもちろんしますけれど、G-TESの使用に重きを置いてといった使い分けをするといった形で、必要な方に必要な時間的な配分をすることで有効活用ができていると思っています。
当院でのG-TESの使用は、現在は外来の患者さんを中心に行っていて、それは、先ずG-TESを外来の方に使用していくことで、患者さんのフレイルを予防していって、入院率を減らしていくことが医療費の削減に繋がることになるという医師の考えからなのですが、今後は入院の患者さんにも、もっとG-TESを使用していきたいと思っています。当院は、様々な疾患の方がいらっしゃるので、その病気、症状に合わせた使い方、目的を持った使い方ができると思いますので、G-TESをいろいろなところで使っていきたいと思っています。

