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健康ハートの日とは?8月10日に心臓の健康を見直そう【今日は何の日】

毎年8月10日は「健康ハートの日」として、日本全国で心臓病予防に関する啓発活動が行われていることをご存知でしょうか。現代では生活習慣の乱れやストレス、加齢などにより、心臓に関する病気を抱える人が増加しています。
本記事では、「健康ハートの日」の由来から心臓病の基礎知識、予防のポイントまで、エビデンスを交えてわかりやすくご紹介します。

「健康ハートの日」とは?由来と目的

「健康ハートの日」は、1992年に日本心臓財団と厚生省(現・厚生労働省)が制定した記念日です。日付の「8(ハー)10(ト)」が「ハート」に語呂合わせされており、心臓病に対する意識を高め、予防や早期発見・治療を促進することを目的としています。
日本心臓財団はこの日を中心に、心疾患予防のための啓発キャンペーンやセミナー、イベントを全国で展開しています。特に心筋梗塞や心不全といった深刻な心臓疾患を未然に防ぐためには、日常生活の中で「心臓の健康」を意識することが非常に重要です。

日本人の死因における心疾患の位置づけ

厚生労働省の統計によると、心疾患は日本人の死因第2位に位置しています(※1)。中でも虚血性心疾患(心筋梗塞など)と心不全が大部分を占めています。高血圧や糖尿病、脂質異常症などの生活習慣病が原因となることも多く、心疾患は決して特別な病気ではありません。
国立循環器病研究センターの調査では、心疾患による死亡率は高齢になるほど上昇し、特に高齢男性に多い傾向が示されています(※2)。しかし最近では、ストレス過多な若年層における心疾患のリスクも注目されています。

心臓病の主な種類と特徴

1. 虚血性心疾患(狭心症・心筋梗塞)
心臓に栄養を運ぶための冠動脈が狭くなったり、詰まったりすることで、心筋への血流が不足し、胸の痛みや呼吸困難を引き起こす病気です。狭心症は一過性の発作ですが、心筋梗塞は血管が完全に詰まり、心筋が壊死する危険な状態です。

2. 心不全
心臓のポンプ機能が低下し、全身に十分な血液を送れなくなる状態です。むくみ、息切れ、倦怠感などの症状が出ます。高齢者に多く、慢性疾患としての側面があります。

3. 不整脈
心臓の拍動が不規則になる状態です。無症状のこともあれば、動悸や失神を引き起こすこともあります。心房細動は脳梗塞のリスクを高めることが知られています(※3)。

心臓病のリスクファクターと予防法

高血圧と心臓病の関係
高血圧は心疾患の最大のリスク因子です。血管への圧力が慢性的に高いと、心臓はより強く働く必要があり、結果的に心筋が肥大し、心不全や心筋梗塞を引き起こしやすくなります。
英国医学誌『The Lancet』の報告では、収縮期血圧が10mmHg高くなるごとに、虚血性心疾患のリスクが約20%上昇することが示されています(※4)。

健康的な食生活
減塩(1日6g未満推奨)や、野菜・果物の摂取、トランス脂肪酸の制限などが心臓病の予防に有効です。地中海食やDASH食が有用であるとする研究も多数あります(※5)。

運動習慣の導入
週150分程度の有酸素運動(ウォーキング、サイクリングなど)が心臓の健康維持に推奨されます。座りすぎの生活はリスク因子の一つであり、積極的に身体を動かすことが大切です。

禁煙・節酒
喫煙は血管を収縮させ、動脈硬化を促進する大きな要因です。受動喫煙でも心疾患リスクが上がるという報告があり、完全禁煙が理想的です。また、過度なアルコール摂取も心筋症の原因となり得ます。

家庭でできる心臓ケアのポイント

1. 血圧や脈拍の自己管理
自宅で定期的に血圧や脈拍を測定することで、心疾患の兆候に早期に気づくことができます。朝と夜に決まった時間での測定が理想です。

2. ストレスコントロール
慢性的なストレスは交感神経を活性化させ、心拍数や血圧を上昇させます。深呼吸、瞑想、趣味の時間を持つことが効果的です。

3. 定期健診の活用
自覚症状がなくても、定期的な健康診断で心電図や血液検査を受けることが、重症化を防ぐカギとなります。

健康ハートの日にできること

「健康ハートの日」である8月10日をきっかけに、ご自身やご家族の生活習慣を見直してみてはいかがでしょうか。小さなことの積み重ねが、将来の大きな健康被害を防ぐことにつながります。
この機会に、心臓の健康について考え、できることから始めてみましょう。

まとめ

「健康ハートの日」は、心臓病予防への意識を高めるための重要な記念日です。心臓病は身近な疾患であり、日々の生活習慣の中で予防が可能です。エビデンスに基づいた知識をもとに、できることから行動を始めましょう。

参考・引用文献

※1. 厚生労働省「令和5年(2023年)人口動態統計」
※2. 国立循環器病研究センター「心不全の現状と課題」
※3. Benjamin EJ, et al. “Heart Disease and Stroke Statistics—2019 Update: A Report From the American Heart Association.” Circulation. 2019.
※4. Law MR, et al. “Blood pressure and the risk of cardiovascular disease.” The Lancet. 2009.
※5. Estruch R, et al. “Primary prevention of cardiovascular disease with a Mediterranean diet.” N Engl J Med. 2013.

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