「スマホを操作すると親指の付け根が痛む」
「ペットボトルのフタが開けにくい」
このような症状が続いている場合、ドケルバン病(ドケルバン腱鞘炎)の可能性があります。
ドケルバン病は、手の使いすぎによって起こる代表的な腱鞘炎の一つです。早い段階で気づき、適切に対処することで悪化を防ぐことができます。
この記事では、
・ドケルバン病の特徴
・一般的な腱鞘炎との違い
・症状・原因・治し方
・受診の目安と予防法
をわかりやすく解説します。
ドケルバン病とは、親指を動かす2本の腱が通る腱鞘に炎症が起こり、痛みや腫れが生じる状態です。
痛みは主に親指の付け根から手首の親指側に現れます。
腱鞘は、腱がスムーズに動くためのトンネルのような役割をしています。この部分に負担がかかると、腱の動きが悪くなり、炎症と痛みが起こります。
1. 親指の酷使
・スマートフォン操作
・パソコンのマウス操作
・料理・掃除などの家事
・赤ちゃんの抱っこ
2. ホルモンバランスの変化
・妊娠・出産期
・更年期
3. 基礎疾患や外傷
・関節リウマチ
・手首のケガ
特に30〜50代の女性に多く見られるのが特徴です。
腱鞘炎は総称であり、いくつかのタイプがあります。
・ドケルバン病:親指の腱が原因。手首の親指側が痛む
・ばね指(弾発指):指の曲げ伸ばしで引っかかる感覚がある
「親指を広げる・つまむ動作で手首が痛む」場合は、ドケルバン病が疑われます。
以下に当てはまるものが多いほど要注意です。
・親指の付け根がズキズキ痛む
・手首の親指側に腫れや熱感がある
・物をつかむと痛い
・親指を握って手首を小指側に倒すと強い痛みが出る
症状が軽くても、無理を続けると慢性化することがあります。
1. 安静が最優先
痛みがある間は、親指と手首をできるだけ使わないことが重要です。
2. サポーターの活用
親指と手首を固定することで、腱への負担を減らします。
3. 冷却・温熱の使い分け
・痛みが強い時期:冷やす
・慢性期:温めて血流改善
4. 薬物療法
市販薬は一時的な対処にとどめ、長引く場合は医師に相談しましょう。
5. 医療機関での治療
改善しない場合、整形外科で注射やリハビリ、まれに手術が検討されます。
・痛みが2週間以上続く
・日常生活に支障が出ている
・腫れが強くなってきた
早期対応が回復を早めます。
・同じ作業を長時間続けない
・スマホは両手操作を意識
・手首をひねらない
・日常的にストレッチを行う
ドケルバン病は、現代の生活習慣と深く関係する身近な疾患です。
「少し痛いだけ」と我慢せず、早めにケアすることで悪化を防ぐことができます。
親指の付け根に違和感を覚えたら、まずは休ませることを意識しましょう。
掲載日:2025/6/20
更新日:2026/7/13

